人気ブログランキング | 話題のタグを見る

The Beatles 「With The Beatles」 (1963)

The Beatles 「With The Beatles」 (1963)_a0030240_17311057.gif 1. It Won't Be Long
2. All I've Got To Do
3. All My Loving
4. Don't Bother Me
5. Little Child
6. Till There Was You
7. Please Mr. Postman
8. Roll Over Beethoven
9. Hold Me Tight
10. You Really Got A Hold On Me
11. I Wanna Be Your Man
12. Devil In Her Heart
13. Not A Second Time
14. Money (That's What I Want)

いきなり「イッウォンビーローングイェッ!」とノドを締めたシャウトで始まるこのアルバムは、ビートルズの2枚目のレコードでデビューアルバムの8ヶ月後に発表された。

(1)曲目の「ノリ」はいまだに不思議だ。ジョンのサイドギターはほぼ聴こえなくて、ドラム+ベース+リードギターの3ピースだけの演奏なんだけど、ヴォーカル&コーラスと合体するとトテツもない曲になってしまう。
ビートルズに教わった大事なことのひとつにイントロがある。と言っても(1)はイントロなしのシャウト、(2)ではギターコードがひとつ「ポロン」となるだけだが、チャンチャカチャカ...という前奏に乗って登場し、おジギして歌い始めるという歌謡曲の世界しか知らなかった少年には、それだけで十分インパクトがあった。必要ない、ただついてるだけのイントロなんかはいらないんだということ。
(3)もイントロはなく、ポールのヴォーカルでいきなり始まる。これは曲がいいのはもちろんだけど、演奏で言えばリズム・ギターがすべて。3連でひたすらかき鳴らすギターをマネしてずいぶん練習したものだ。
(6)みたいな、誰も知らないような名曲を取り上げるのもビートルズの得意技。この曲に限らないけれどジョージ・ハリスンのリード・ギターはセンスよすぎ。若いクセに。
(7)も他人(マーヴェレッツ)のカバーなのに、ビートルズのカバーの完成度の高さは他の誰をもしのぐ。この曲をビートルズで聴くのは好きだけど、他の歌手のはボクは絶対に聴きたくない(Carp...sファンのみなさんゴメンナサイ)。
しかし(8)はカバーなんだけど、ヴォーカルがジョージだからだろう、たいへん隙があってよろしい。この熟れてない感じがジョン+ポールの完璧さの中に入ると、とってもいい味になるのだ。
(10)はそのジョ−ジとジョンがデュエットしているのだが、このコンビがまた絶妙だ。普通ならジョンとふたりで歌うならポールなんだけど、この曲はジョンの下でハモルからだろう、たぶんビートルズでただ一曲のこのふたりのデュエット。これもミラクルズのカバーだけど最高。

このアルバムから一曲だけを選べと言われたら(誰も言わないけど)ボクは間違いなく(12)を選ぶ。ドネイズという無名の女性グループのヒットしなかった曲のB面に入っていたというこの曲。ビートルズが取り上げなければ本当に誰も知らない曲だっただろうに...。ジョンとポールという史上最強のコーラス隊を従えたジョージのぎこちない歌い方がバッチリはまっているカワイイ曲だ。そしてポールの(リヴァプールなまりなのか?)「シーズガッタデヴリナハー」の歌声が女の子たちのハートをワシづかみにしてもなんの不思議もない。
(13)はジョンお得意の「彼女にもてあそばれる男のわめき」ソング。なんでジョンはこういう歌詞ばっかり書いてたんだろう? 死んじゃってからは「愛と平和の使者」みたいな言われ方ばかりしてて笑っちゃうんだけど、本当はジョンってこんなヤツなんだゼってのは、こういう歌にあらわれてると思う。
(14)はまたもやカバーで、秀逸なのはわかるけどボクにはイマイチぴんと来なかった曲で、それはいまだに変わらない。「まずは金くれよっ!」ってジョンが使ってたジョークだけど、この曲から思いついたのかもしれない。

今回は別段言うこともなくて感想だけなんですが、順番とか迷ってる間にどんどん時間は過ぎるし仕事も追っかけてくるし、とにかくアップしちゃえ!ということです。ビートルズに限らず、だいたい好きなアーティストは全部好きになるので...。もうちょっとこまめにアップしたいもんです。さて次は誰でしょう?
by copain-eiji | 2004-12-21 17:32 | ■CD


<< Brian Wilson 「I... Brian Wilson『Sm... >>