アグネス・チャン「小さな恋の物語/ふたりの牧場」(1973年)

a0030240_14721.gif1974年、小学校1年生の冬に、両親にはじめてレコードを買ってもらった。ボクの最初のアイドル、アグネス・チャンの「小さな恋の物語」。いい選択だったと思う。父ちゃんが突然、レコード大賞をとった五木ひろしの「夜空」のレコードを買うと言い出して、みんなでレコード屋さんに行った。「なにか欲しい?」と聞かれて、ねだるのが得意でなかったので、身をよじらせながら「これ」と言った。

次の年には兄ちゃんの友人を通して、全国ツアーをしていたベンチャーズに出会い、一気に洋楽へと関心が向かうけれど、その前にこういう音楽との関わりがあったことを、今はよかったと思ってる。A/B面どちらも、作詞:山上路夫、作曲:森田公一、編曲:馬飼野俊一という、歌謡曲作家の王道を行く人たち。今回久しぶりに2曲とも聞いてみた。どちらの歌も“サビ(Bメロ)”のメロディアスな展開が大好きで、いま自分で作る曲にもちゃんと影響があらわれていると思う。

後でわかることだけど、この少し後の時期から、アグネスのライブでは「はちみつぱい」というバンドがバックに雇われた。このはちみつぱいこそ、鈴木慶一が率いるムーンライダースの前身だった。アグネス・チャンのバックをきっかけに、「食べていける仕事」としてのバンド活動を目指し、ムーンライダースに変貌していったらしい。アグネスのライブ盤『ファミリー・コンサート(1975)』ではそのコンサートの模様が収録され、『Mei Mei いつでも夢を(1976)』では、楽曲提供〜レコーディングにまで関わっている。ピエール・バルー氏言うところの「ニオイ」説に説得力があると思うのは、ボク自身のこういう経験に基づいている。

残念ながら、現在入手可能なCDの中に「ふたりの牧場」は入っていないようです。「小さな恋の物語」は、ほとんどのベスト盤に入っています。
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by copain-eiji | 2004-07-08 11:34 | ■CD


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