カエターノ・ヴェローゾ:
1967年(!)に、ガル・コスタとのデュオ・アルバム「ドミンゴ」でデビューしたシンガー・ソング・ライター。すぐにジルベルト・ジルなどの仲間たちと「トロピカリズモ」運動(ロックをはじめ様々な音楽要素を取り入れるだけでなく精神的にも不要な文化の壁を突き崩すこと)を提唱、賛否を巻き起こしながらも、現在のブラジル・ポップス(MPB)の基礎を築いた。時の軍事政権に危険分子として拘束された後に国外退去となり、数年間ロンドンで亡命生活を送った。帰国後も精力的に活動し続け、現在までオリジナル・アルバムだけで(おそらく)37枚を発表。ブラジル・ポップスの最重要人物のひとり。]]>ジョアン・ジルベルト 「Joan」 (1991)http://copain2.exblog.jp/1946739/2005-05-19T12:19:19+09:002006-03-04T12:35:45+09:002005-05-19T12:17:38+09:00copain-eiji■CD1. 僕のサンバ
2. 私の道
3. ホジーニャ
4. マラガ
5. 或る女
6. かわいそうなハート
7. You Do Something To Me
8. 不幸の予感
9. モーホのアヴェ・マリア
10. サンパ
11. 君は微笑みかけた
12. 愛のわすれもの
ボサ・ノヴァの創始者のひとりと言われるジョアン・ジルベルト。ミルトンと出会う少し前に「O Amor, o Sorriso e a Flor」というアルバムを見つけて買った。ジョアンについては何も知らなかったけれど、なぜ買ったかというと「ワン・ノート・サンバ」という曲が収録されていたから。何かの音楽フェスティバルに出演したアントニオ・カルロス・ジョビンのステージをTVで見ていたらこの曲を歌っていたのだが、その作曲のアイデアに衝撃を受けたのだ。メロディっていうのは上下に動いて初めてメロディなんだろうとなんとなく思っていたので、ずーっと同じ音が続いて曲が成立するなんて考えてもみなかった。そして同じ音を繰り返すメロディの後ろでコードが下がっていくという不思議な感覚。そう、ボサ・ノヴァとの出会いはやはりジョビンだったのだけど、その頃ピアノ音楽はあまり好きじゃなかったので、買ったのはギタリストのジョアンのアルバムだったというわけ。
しばらくの間、ブラジル人のアーティストを紹介することにします。]]>Brian Wilson 「I Just Wasn't Made For These Times」 (1995)http://copain2.exblog.jp/1801586/2005-03-31T15:54:29+09:002005-03-31T16:43:31+09:002005-03-31T15:52:08+09:00copain-eiji■CD1. Meant For You
2. This Whole World
3. Caroline, No
4. Let The Wind Blow
5. Love And Mercy
6. Do It Again
7. The Warmth Of The Sun
8. Wonderful
9. Still I Dream Of It
10. Melt Away
11. 'Till I Die
プロデューサーのドン・ウォズという人の、ブライアンに対する愛と尊敬が、このアルバムを貫いている。そこには当然「勘違い」の可能性もあり得るわけだし、そのためにこのアルバムをあまり評価しない人たちもいるようだけれど、ブライアンにとっては純粋にうれしかったのではないだろうか。彼のこの後の完全復活のために、この企画が果たした役割は決して小さくなかった、とボクは思う。「美しい」音楽です。]]>The Beatles 「With The Beatles」 (1963)http://copain2.exblog.jp/1460851/2004-12-21T17:32:26+09:002006-03-04T12:41:53+09:002004-12-21T17:30:39+09:00copain-eiji■CD 1. It Won't Be Long
2. All I've Got To Do
3. All My Loving
4. Don't Bother Me
5. Little Child
6. Till There Was You
7. Please Mr. Postman
8. Roll Over Beethoven
9. Hold Me Tight
10. You Really Got A Hold On Me
11. I Wanna Be Your Man
12. Devil In Her Heart
13. Not A Second Time
14. Money (That's What I Want)
今回は別段言うこともなくて感想だけなんですが、順番とか迷ってる間にどんどん時間は過ぎるし仕事も追っかけてくるし、とにかくアップしちゃえ!ということです。ビートルズに限らず、だいたい好きなアーティストは全部好きになるので...。もうちょっとこまめにアップしたいもんです。さて次は誰でしょう?]]>Brian Wilson『Smile』(2004) 大傑作!http://copain2.exblog.jp/1366224/2004-11-27T14:47:15+09:002004-12-02T23:42:30+09:002004-11-27T14:46:23+09:00copain-eiji■CD1. Our Prayer / Gee
2. Heroes And Villains
3. Roll Plymouth Rock
4. Barnyard
5. Old Master Painter / You Are My Sunshine
6. Cabin Essence
7. Wonderful
8. Song For Children
9. Child Is Father Of The Man
10. Surf's Up
11. I'm In Great Shape / I Wanna Be Around / Workshop
12. Vega-Tables
13. On A Holiday
14. Wind Chimes
15. Mrs. O'leary's Cow
16. In Blue Hawaii
17. Good Vibrations
18. Heroes And Villains (Inst.)
19. Cabin Essence (Inst.)
ブライアンが、当時このアルバムを完成させられなかったのは、ドラッグのせいで精神が破綻したからだとか、壮大になりすぎた音楽やアイデアをまとめられなかったんだとか、いろいろ言われています。ボクの個人的な感想を言わせてもらうと、それらはたぶん結果として出たもので、根本的な問題は、彼を理解しようと努め、励まし、支える人がいなかったからじゃないかと思います。頭の中で鳴る、まだ誰も扱ったことのない音楽を産み出すには、それだけのエネルギーが必要なのです。それとは逆の、いわゆるセオリーで編み上げただけのような音楽は、ボクは嫌いです。そこには、音楽と、それを人に与える神さまへの愛が感じられないからです。世の中に、愛のある音楽がもっともっとあふれてほしいと、切に願います。
(結局、紹介も長くなってしまった)]]>Maranatha! Music 「The Everlastin' Living Jesus Music Concert」(1971)http://copain2.exblog.jp/1173029/2004-10-14T15:07:50+09:002004-10-14T17:39:16+09:002004-10-14T15:06:03+09:00copain-eiji■CD
1. Little Country Church .. Love Song
2. In Jesus Name .. Selah
3. Something More .. Blessed Hope
4. Two Roads .. Country Faith
5. Holy, Holy, Holy .. All Groups
6. The Shepherd .. Gentle Faith
7. Behold, I Stand At The Door .. Debby Kerner
8. If You Believe .. The Way
9. Maranatha .. Love Song
10. For Those Tears .. Children of the Day
デビュー曲の「卒業」は、詞:松本 隆、曲:筒美京平という、泣く子も黙るコンビの作。これはプロとして “さすが” の出来映えです。が、アルバムのあとの曲はまぁ、あまりお勧めしません。そういう意味で、これは典型的なアイドルのLPレコードだったのです。しかし、次のアルバムからは怒濤の名作が続きます。斉藤由貴本人が作詞でかかわり始め、少しずつプロデューサー的な役割も担っていったことと同時に、制作のために集められたアーティストたちが、斉藤由貴というキャラクター(素材)に惹かれて、彼女だけが歌うべき、完成度の高い作品を提供するようになったからです。これはもちろん、プロデューサー長岡氏を中心としたスタッフの功績なのですが、彼らにその道筋を確信させるものとしたのは、この「かなしいことり」だったと信じています。]]>The Beach Boys 「All Summer Long」 (1964)http://copain2.exblog.jp/991626/2004-09-07T17:00:19+09:002004-09-08T01:37:43+09:002004-09-07T17:00:19+09:00copain-eiji■CD
1. I Get Around
2. All Summer Long
3. Hushabye
4. Little Honda
5. We'll Run Away
6. Carl's Big Chance
7. Wendy
8. Do Your Remember
9. Girls On the Beach
10. Drive-In
11. Our Favorite Recording Sessions
12. Don't Back Down
(Bonus Tracks)
13. All Dressed Up For School
14. Little Honda (Alternate Take)
15. Don't Back Down (Alternate Take)
ビーチボーイズの通算6枚目のアルバム。とにかく彼らも素晴らしく「いい曲」が多いので困りますが、一般的なイメージとしても受け入れやすく、アルバムとしての完成度も高い本作から紹介します。全米1位を獲得した「I Get Around」、ホンデルズのバージョンでトップ10に入った「Little Honda」、同名映画の主題歌で、日本では山下達郎がカバーしたことでも人気の「Girls On the Beach」など、名曲がたくさん入っています。
もう一曲紹介しなければならないのは、シンプルな中にも若者特有の苦悩を見事に描いた「We'll Run Away」。つまり、“駆け落ちしてやるぅっ!”っていう歌なんですが、恋に翻弄されている心の状態を、これほど音楽として描ききった曲をボクは知りません。幼稚ではあるんですが、一応若者なりに考えてはいるんだっていうことが、エンディングのラインでは音楽的にも“オチ”になっています。ビーチボーイズの中ではあまり話題にならない曲ですが、彼らの魅力のひとつを最大限にあらわしているこの曲を聞き逃す手はありません。1分59秒、一瞬も気を抜かずにお聴きください!
当時は発表されず、ボーナス・トラックとしてCDに収録された「All Dressed Up For School」もビックリ仰天!です。この曲を聴くと、当時のブライアンが、ビートルズなど同世代のミュージシャンとは一線を画すアレンジ力を持っていたことがハッキリとわかるでしょう。こんなカッコいい曲がなんでボツになっちゃったの!?
あなたがビーチボーイズ初心者だとしても、イメージを大きく外れることなく、きっと満足いただけるアルバムです。]]>ポール・サイモン「イン・コンサート」(ビデオ/1981)http://copain2.exblog.jp/915465/2004-08-24T03:39:19+09:002004-08-26T04:39:27+09:002004-08-24T03:39:19+09:00copain-eiji■コンサート+ミュージシャン1. Me and Julio Down by the Schoolyard
2. Still Crazy After All These Years
3. Ace in the Hole
4. Something So Right
5. One-Trick Pony
6. Jonah
7. Fifty Ways to Leave Your Lover
8. Late in the Evening
9. American Tune
10. The Boxer
11. The Sound of Silence
誰もが羨む成功、そして才能を持ちながら、どこまでも皮肉屋で「物事がうまくいくことに慣れてないんだ」(Something So Rightより)と言うひとりの男。「たったひとつの芸しか持たない馬」(One-Trick Pony)であり、「歌に飲まれた、若気の至りの生き残り」(Jonah)だと、自分を嘲るひとりの男。おそらくそれらは、自分がユダヤ系アメリカ人であるという自覚と、アメリカという国を愛しつつ、それゆえに国の行方を憂いているという当時の状況と無関係ではないと思います。代表曲「サウンド・オブ・サイレンス」が、自分の思惑を大きく外れて多くの人々に受け入れられたことを、何も考えずに利用することをせず、逆にそれゆえに抱えることになった苦悩と向き合い続けている彼に、人間としての誠実さを感じるのです。そして、ボクの感じるそれらの魅力のピークがこの時期であったことは確かです。
現在は、このビデオ/DVDの日本版はなく、アメリカ版の「Live at Tower Theatre」が出ているのみです。もちろん日本語字幕はないでしょう。残念です。]]>ビートルズ「プリーズ・プリーズ・ミー」(1963年)http://copain2.exblog.jp/750534/2004-07-27T01:05:58+09:002006-03-04T12:52:11+09:002004-07-27T01:05:58+09:00copain-eiji■CD1. I Saw Her Standing There
2. Misery
3. Anna (Go To Him)
4. Chains
5. Boys
6. Ask Me Why
7. Please Please Me
8. Love Me Do
9. P.S. I Love You
10. Baby It's You
11. Do You Want To Know A Secret
12. A Taste Of Honey
13. There's A Place
14. Twist And Shout
ボクの注目は、(3)の「Anna (Go To Him)」。アーサー・アレキサンダー(Arthur Alexander)作のこの曲は、このレコーディングと同年(1962年)に発表されたもの。誰よりも早く取り上げたかったのだろうか。そんな自信があったと思わせるのは、ジョン・レノンのボーカル。バックの演奏はほぼアレキサンダーのバージョンと同じ。しかしボーカルが違う。違うのは細かい歌い方とかもだけど、とにかく格が違う。なぜ二十歳そこそこの若造の歌が、こんなにも自信に満ちていて、カッコいいのだろう。しかもこのレコーディングの日、ジョンは風邪をひいていて、鼻声で歌っているのだ。許せない。
ビートルズがアレキサンダーの持ち歌のカバーで公式にレコーディングしているのはこの「Anna」だけだが、デビュー前のライブやラジオ出演時を含めると他に3曲カバーしている。特に「Soldiers Of Love」という曲はジョンのボーカルの魅力を引き出すのにもってこいだ。アルバム「Live at BBC」で聴くことができる。]]>https://www.excite.co.jp/https://www.exblog.jp/https://ssl2.excite.co.jp/