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Maranatha! Music 「The Everlastin' Living Jesus Music Concert」(1971)

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1. Little Country Church .. Love Song
2. In Jesus Name .. Selah
3. Something More .. Blessed Hope
4. Two Roads .. Country Faith
5. Holy, Holy, Holy .. All Groups
6. The Shepherd .. Gentle Faith
7. Behold, I Stand At The Door .. Debby Kerner
8. If You Believe .. The Way
9. Maranatha .. Love Song
10. For Those Tears .. Children of the Day

アメリカのキリスト教界でいう“ジーザス・ムーブメント”の中から生まれた音楽を記録した、最初期のアルバムのひとつ。入信したヒッピーたちが多数集っていた教会「カルバリー・チャペル」で、ひとつのレコード・レーベル「マラナサ・ミュージック」が生まれ、その記念すべき最初のレコードとして発表されたのがこれです。

このレコードとの出会いは1982年、1年間だけ居候させてもらったお宅で、聞かれずに置いてあった数枚のレコードを見つけました。そのうちの一枚がこれだったのです。

タイトルには「コンサート」とついてますが、実際はスタジオ録音盤です。こういうタイトルのライブを続けていて、その延長で録音されたんじゃないかと思います。教会で行なわれていたコンサートに出演していたいろんなグループが、1曲ずつオリジナル作品を披露しています。中には、あまり好きじゃないサウンドのグループもありますが、いわゆるウェスト・コースト・サウンドのグループいくつかが中心となっていて、ボクにとってはこのアルバムが“アメリカン・ロック”との出会いだったと言えます。洋楽はずっと聴いてたけど、いわゆる売れ筋のアメリカン・ロック・バンドは好きじゃなかったので、日本の一般的な洋楽ファンのみなさんとはこの辺の感覚がズレてます。

このムーブメントの中心であったグループ「Love Song」のメンバーChuck Girardは、元ホンデルズで活躍した人。たくさんの名曲を書き、後にクリスチャン仲間でもある西海岸のスタジオ・ミュージシャンたちを起用したソロ・アルバムも発表しています。そんなミュージシャンには、バッファロー・スプリングフィールドやポコのメンバーだったRichie Furay、スティーリー・ダンやコイノニアで活躍し、矢野顕子などのレコーディングにも参加していたギタリスト、Dean Parksなどがいました。もうひとりの中心メンバーはTom Coomes。この人はその後、マラナサ・ミュージックの看板シリーズである「プレイズ」のプロデューサーとして活躍します。ボクはそのシリーズのアルバムで、参加してるコイノニアのメンバーたち(Abraham Laboriel、Alex Acuna、Harlan Rogers、Hadley Hockensmithなど)や、すばらしいシンガー・ソングライターたち(Terry Clark、Teri Desario、Walt Harrah、Lenny LeBrancなど)を知りました。この辺のアメリカのクリスチャン・ミュージックとの出会いがなければ、ボクはいまのような形では音楽をやっていなかったでしょう。偶然の、けれど重要な出会いでした。

このアルバムは、アマチュア・グループが集まってお互いの音楽を楽しんでいる様子が伝わって、微笑ましいです。当時の写真を見ると、教会の地下チャペルで一生懸命演奏するミュージシャンたちと、石の床に座り込んで熱心に演奏に耳を傾ける聴衆との間には、ステージと客席という壁がないことがわかります。ステキな音楽とそれを創られた神さま、演奏する人と聴く人、幾重にも愛が渦巻いているようです。そんな場所を夢見て、自分もここまで来れたと思っています。
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by copain-eiji | 2004-10-14 15:07 | ■CD